映画ジョーカー、バットマンの宿敵であるが知らない人達も・・・

アメリカン・コミックスの人気ヒーロー「バットマン」の宿敵として知られる、「ジョーカー」の誕生秘話を描いた本作。

ひとりの道化師の男は、なぜ史上最凶のヴィランになったのか。

 

 

ジョーカーの魅力

『ジョーカー』は、昨年のヴェネツィア国際映画祭で最高賞をを受賞したほか、日本では興業収入50億円を突破するなど、批評的にも興行的にも大ヒットした作品です。

なぜ、多くの人々は『ジョーカー』に魅了されるのでしょうか。

この記事では、『ジョーカー』のあらすじや感想、そして『ジョーカー』の持つ魅力を徹底解説していきます。

『ジョーカー』をすでに鑑賞された方も、まだ見てないという方にも楽しんでいただける記事になっていますので、是非、参考にしてくださいね。

 

■作品情報

タイトル:『ジョーカー』(Joker)

公開日:2019年10月4日

尺:122min

監督:トッド・フィリップス

出演:ホアキン・フェニックス、ロバート・デ・ニーロ

 

■予告編

https://youtu.be/C3nQcMM5fS4

 

■あらすじ(ネタバレなし)

舞台は1981年のゴッサムシティ。

その年のゴッサム・シティでは、政治が機能不全となってしまったため、失業者は増え、貧富の差がどんどんと拡大していた…。

また貧困者のなかには、先行きの見えない不安から、軽々しく暴力に手を染めていく者もいた。

 

「どんなときでも笑顔で人々を楽しませなさい」という母の言葉を胸に、派遣ピエロの仕事をしながら慎ましい生活を送っていた、アーサー・フレックのもとにも不幸が襲ってくる。

 

ある日、いつものように、ピエロの格好で看板を持ちながら、セールの宣伝の仕事をしていたところ、不良の若者たちにからかわれ、看板を壊される。

上司からは契約不履行を責められ、落ち込んでいたアーサーに、同僚のランドルは「自分の身は自分で守れ」と護身用の拳銃を差し出す。

しかしこの拳銃が裏目にでる。

小児科病楝での仕事の最中に誤って、拳銃を落としてしまい、アーサーは仕事を解雇されてしまうのだ。

 

失意のなか、道化師の格好のまま、地下鉄に乗った彼は、女性をからかうビジネスマン3人を見て、止めに入る。

しかし多勢に無勢。アーサーは返り討ちにあう。

誰に助けられることもなく、暴行を受けるアーサーは発作的に、ビジネスマン3人を持っていた拳銃で射殺する。

 

地下鉄でピエロ姿の男が起こした事件は、一気に街の話題となった。

貧困層の中には、傲慢なビジネスマンを射殺した謎の道化師を英雄視する者もいった・・・。

 

一方、ゴッサム随一の富豪トーマス・ウェインは「ピエロ姿の殺人鬼」を徹底的に非難する。

 

コメディアンとして世界に笑顔を届けようとしていたアーサーだったが、どん底の人生から抜け出そうともがくなか、やがて狂気に溢れる悪「ジョーカー」へと変貌していく。

 

心優しい青年アーサーはなぜ、「ジョーカー」になってしまったのか。

ついに、起源が明かされる。

■『ジョーカー』をみた感想

『ジョーカー』の感想を一言で述べるとすると、「衝撃的」な作品です。

その「衝撃」は、単に激しい暴力描写によるものだけではなく、観客はいつしかジョーカーというひとりの犯罪者に魅了されていることに気づく事にあります。

では、なぜ人々はジョーカーという一人の人間に、そして映画『ジョーカー』に魅了されるのでしょうか。

ここでは、2つのポイントから、『ジョーカー』の魅力・楽しみ方を紹介していきます。

 

今回ご紹介するポイントは以下の2つになります。

 

・フィクションだけにはとどまらない?!現代にも通じる物語

・いくつ知ってる?『ジョーカー』が影響を受けた作品たち

 

では、ひとつずつみていきます。

 

◎フィクションだけにはとどまらない?!現代にも通じる物語

『ジョーカー』の舞台は、1981年のゴッサム・シティという架空の街です。

その頃のゴッサム・シティは、衛生局がストライキをおこなっているため、ゴミが山積みになっており、腐臭を放っていました。

また市の予算が減ったことで、福祉は縮小し、一部の富裕層は権益を独占し、それ以外の者は常に困窮していました…。

 

『ジョーカー』で描かれているゴッサム・シティは、1980年代のニューヨークをモデルにしています。

80年代のアメリカでもレーガン大統領が打ち出した、富裕層と企業への減税により経済を活性化させようとした政策「レーガノミクス」によって、アメリカの格差が広がった時代でした。

 

ですが、ゴッサム・シティの姿は80年代当時を描いただけではなく、どこか現代のアメリカや日本の物語であるように感じます。

 

「価値観の多様化により、何が正しくて、何が間違っているのか分からない」

「政府のいうことがどこか信用できない」

「貧富の差による階層の分断はなぜ起きるのか?」

 

これまでのヒーローは、王や神、超能力者、富豪といったエリート層が主人公でしたが、ジョーカーは間違いなく、大衆側の人間です。

 

労働者階級から生まれたジョーカーの苦しみや社会に対する怒りは、わたしたちが普段感じる疑問と似ています。

だからこそジョーカーは(狂ってはいるけれども)現代の多くの人々の心に響くキャラクターになっているのです。

 

◎いくつ知ってる?『ジョーカー』が影響を受けた作品たち

監督のトッド・フィリップスは、「1980年代を描くにあたり、70〜80年代の映画を意識した」と語っています。

とりわけ強く影響を受けているのは、マーティン・スコセッシ監督の『タクシードライバー』(1976)や『キング・オブ・コメディ』(1983)です。

『タクシードライバー』では、主人公が世の中への不満を募らせ、自ら武装して政治家の暗殺を目論む姿が描かれ、『キング・オブ・コメディ』では、コメディアンを夢見る一人の青年の姿が描かれています。

どちらも『ジョーカー』の設定にそっくりなんです!

2作品の主演を務めるのは、『ジョーカー』でマレー・フランクリン役を演じたロバート・デ・ニーロ。

ちなみに、『ジョーカー』の企画当初では、監督がマーティン・スコセッシ、ジョーカー役にレオナルド・ディカプリオ、マレー役にロバート・デ・ニーロの起用が検討されていたとか。

 

また、チャールズ・チャップリンの『モダン・タイムス』にも影響は見て取れます。

予告編でも使用された「スマイル」の音楽は『モダン・タイムス』のエンディング曲です。

『モダン・タイムス』は、単純な作業を強いられる工員の姿を皮肉ったコメディーですが、主人公がデモ隊のリーダーと間違えられて逮捕されるなど、『ジョーカー』が影響を受けたシーンが出てきます。

 

影響を受けた作品と『ジョーカー』を比較しながらみると、新しい発見も見つかるので、おすすめですよ。

 

最後に

今回は『ジョーカー』のあらすじ・感想ついて紹介しました。

『ジョーカー』はアメコミが好きな方はもちろん、詳しくない方がみても楽しんでいただける作品になっています。

興味のある方は是非一度ご覧になってみてください。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

 

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